洋館の迷宮

「散策していたら、急に雨が降り出して、遠くにこのお屋敷が見えたんです。」

ここにたどり着いた経緯を簡単に女主人に伝えたのだが、
そんな事はまったく聞いていない風でまた窓の外を見ている。

「あなた、仕事は何をなさっているのかしら?」

「はい、写真家です。」

と答えると、

「写真技師の方?」

と言い直された。
ここは時代がとんでもなく昔なのだろうか? いったい今は何年なんだ?
思わずキョロキョロとありもしない新聞を探してしまった。

「今ね、ちょうど屋敷の撮影師が事情があって辞めてしまったのです。」
「あなた、この屋敷の撮影師をやってくださらないかしら?」
「庭の剪定もしていただきたいし。」

給料はどれくらいなんだろう?
ところで屋敷の撮影師ってなんだよ。事情って?
なんで庭の剪定が入るんだ?写真撮るだけじゃないのか?
と考えてしまったが、
専属契約は「写真家のスタンス」としてはあまり宜しくない。

「こう見えても、結構人気のある写真家なんです。」
「屋敷付きの撮影師?は難しいです。」

とつい見栄を張ってしまった(汗)

「そうなの?見たことないけど、私が世間知らずなのかしら?」
「お持ちのカメラ?LUMIXのフルサイズよね? レンズは50mm?」

見透かされてる(汗)何だこの会話は(汗)なんで機材を知ってるんだ(汗)
雨宿りにきただけなのに。。。

・・・というコンセプトの作品です(笑)
 
 
In the memory of the good old days.
 
 
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使用機材:
Panasonic LUMIX S1R
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM |Art

FUJIFILM X-Photographers page

instargam

“洋館の迷宮” への 2 件のフィードバック

  1. 挿絵は小説などの内容に沿ったイメージなんでしょうが、今回のように、写真のイメージを元にした小説も面白いです。
    HARQさんは、写真家としても作家としても、両方で食べていけそうですね(^ ^)
    続きを期待してしまいます ワクワク。

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