重苦しい雲の空から降る小雨。
幽玄な雰囲気を持つ古枝垂桜に最も似合うシーンである。
少し青みのかかる世界に枝に雨滴を所々に光らせて、
人の世の騒がしい声もここには届かない。
桜の樹の近くには墓が多い。。。というより、
墓の近くに桜が植えられていると考えるほうが自然である。
この美しい枝垂桜の近くにも人の眠る墓がある。
撮影は、必ず墓前で挨拶をしてから行うようにしている。
もう、かつて生きた人々を知る人は居ないのかもしれないが、
この桜はずっと彼らの傍らにいるのである。
常に人の物語が桜のそばにはある。
誰でも撮れば、それなりに写るのが今どきの写真だけど、
それだけだと少し足りない様に思う。
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撮影機材:
FUJIFILM GFX50S ii (製品サイト)
K&F Concept KF-CYG (Mount Adaptor)
CONTAX Sonnar T* 180mm F2.8 MMJ